元気なうちに建てるお墓を寿陵(じゅりょう)と呼びます。
「寿」と言う文字を使うことでもわかるように、おめでたい事とされます。
古来中国ではもちろん、日本でも昔から長生きができ、ひいてはその家に果報を招き寄せる「縁起が良いもの」とされております。日本では聖徳太子が初めて寿陵を作られており、最近では昭和天皇の武蔵野稜も寿陵でした。
生前に建てるお墓は、心の中の大きな柱となり、安心の拠り所となって、人生の真の豊かさ、幸せをもたらしてくれます。厳しい時代を迎えた今、私たちの生活に寿陵はもはや欠かせないものになっていると言えましょう。
親が亡くなると、子供は遺産を相続することになります。遺産を受け継いだ人は相続税を支払わなくてはなりません。
親が亡くなってから建てるお墓の費用は、相続の時点では課税の対象となる遺産に含まれていますから、税金が既にかかったお金でお墓を購入するということになります。
しかし、親が生前に建てたお墓は相続税の対象とはなりません。国税庁HP相続税No.4108
ですので、結果的に寿陵は遺族にとって節税となり、とても助かるわけです。
平成27年1月1日から相続税の控除額が下がったことで支払わなくてはならない家庭が増え、税率も上がりました。これを機に、一度ご検討してみてはいかがでしょうか。